小学館文庫 キャラブン!
「死神の初恋 無尽の愛は希望を灯す」
発売です。
表紙は榊空也先生です。
今作も本当に美しい。
こちらでひとまず完結になります。
千鶴がついに出産!!
ふたりの幸せそうな顔を見てください。
生贄として嫁いできた千鶴が、こんなに優しい顔で微笑んでいられるのも、愛を知らなかった死神・八雲が、妻や子を愛おしいと思うのも、物語の最初から考えると、奇跡のようなことです。
実は5巻ともサブタイトルに「愛」が入っているのですが、こちら担当さんと愛は入れようと相談してつけております。
その「愛」をもたらした千鶴と、そのおかげで感情を取り戻し「愛」を知った八雲。
今や死神の館には、様々な愛があふれています。
そして皆がその愛に救われました。
5巻はこれまでの4巻の伏線をすべて回収したような、この巻を書くために今までの物語があったような一冊になりました。
幸福の余韻を残して終われたと思いますので、ぜひお手に取っていただけるとうれしいです。
この作品は死について触れますし、人間のあさましいところもしっかり書いています。
万人受けする作品でないのは重々承知しておりますが、たくさんの読者様に読んでいただけて幸せです。
他だとNGが出そうなこの作品を書かせて下さった小学館さんに感謝でいっぱいです。
そもそも私は、中学生くらいから「死」ということにとても興味があり?死ぬとはどういうことなのかと考えるような面倒くさい若者でした。笑
輪廻とはどういうことか、魂はどうなるのかとか…興味本位というよりは、これまた人間の弱さからくる考え方だなとか…斜めの視点で見ていたり。
この辺を語らせたら終わらないので、止めておきますが。
どんなお金持ちでも、どんな地位ある人でも、必ずやってくる「死」というものについて、一度考えてみてくださいね。
このふたりは何度輪廻を繰り返しても、永久に幸せに暮らしてほしいですね。
小説は完結ですが、千世トケイ先生のコミックはまだ続きます。
累計25万部突破しました。
お手に取ってくださいました皆様、ありがとうございます!
次巻は9/29発売とお知らせが出ておりましたので、もう少しですね。
小説にはないオリジナル展開もありますので、お楽しみに。